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寒い国から来た人から見られた世界(下)

***


承前


ここ近年において、地球の全体的支配への道に立ちはだかるあらゆるものを粉砕する準備を西側が調えていたことは明白となっていた。


しかし突然、力ある四つの国が、そうした強盗行為を野放しにしておくことを拒絶し、グローバル独裁が続くことを許さない決意に到った。その国々とは中国、ベネズエラ、キューバ、ロシアである。現在はさらなる国々が次第に加わっているが、彼らが中核である。


西側は公然かつ恥知らずにも、幾度もの機会をとらえクーデタを組織することで、また「反対派」に、財政援助を与え支持することによって、ベネズエラを破壊しようと試みてきた。一部には、かの大統領の暗殺にさえ支持があったと信じる者もいる。


カラカス政府に対抗して行われた中傷キャンペーンは壮大なものとなった。私はテレスール〔ベネズエラの国際放送局、2005年開設〕のためにドキュメンタリー番組を何度か制作しているが、西側が後援する反革命的暴動の高まりの中で、ある編集者が言った言葉を忘れることはないだろう。「私たちは銃砲の下で働いているんだよ!」。


その時は戦争があった、そして今も、まだあり続けている。それはファシズムと戦う、そして人類のための戦争である。このことに気づいていない人は、もっと注意を払わなければならない。


そして戦争の中では、どの側に立つかを選ばなければならない。


西側の支配者たちは、中国とロシアを不倶戴天の敵と見ている。昼となく夜となく、この二つの巨大で強力な国は、悪意あるプロパガンダ、中傷と憎悪のキャンペーン、挑発、非直接的な攻撃に見舞われている。


アジアにおいて、帝国の目標は中国の孤立化であり、それを挑発し挑戦することである。西側は文字通り、焼けたアイロンを竜の口に突っ込もうとしている。この地域における西側の二つの属国〔two client-states〕である、フィリピンと日本の双方の学術界において、このことは共通の理解である。しかし西側の公衆の中では、このことはほとんど知られていない事実である。


ならば、アメリカとその同盟国によって明らかに脅かされている中国を支持するための、西側左翼知識人による動きはどこにあるのか?


そのような動きはどこにもない! その代わりに、ある種の左派知識人がオウムのように繰り返しているのは、ヨーロッパと北アメリカの両方のマスメディア代理店によって作り出された多くの虚偽である! 中国がアジアやアフリカにおいて、帝国主義的な野望を持っているというナンセンスがそのすべてである!


もし彼らが、アフリカの人々と語るというだけの労をとるならば、彼らは中国が、アフリカの多数派から感嘆を受け希望として見られていることについて聞くだろう。彼らは「中国人はアフリカ人を人間として、同等の者として扱ってくれる初めての外国人である」という言葉を聞くことになるだろう。私が繰り返し、東アフリカ全体に広がるインフラの建設現場で聞かされたように。


しかしロンドン、パリ、ベルリンのような植民地主義の中枢において創造されるプロパガンダは、実際に消費され信頼がおかれているだけでなく、西側左翼の隊列からもさらに拡散されているものなのである! 西側は何千万というアフリカ人を略奪し、強姦し、破壊してきた。彼らは動物のように狩られ、奴隷にさせられた。それが犯してきた無数の虐殺は、レオポルド2世時代のベルギー支配下における1000万人の死者〔コンゴ〕から、ナミビアの原住民に対するドイツのホロコースト、もしくは現在のコンゴ民主共和国で、ウガンダとルワンダの同盟者たちや、自身の錯乱した兵士たちを使うことで、コルタンとウラニウムの供給を保証するために死の労働へと向かわせられる800万人の人々に到るものだ。ソマリアは不安定化させられ、マリも。悲鳴を上げ血の海に沈む国々は二ケタに及んでいる。それでも「中国は同じ野望を抱いている」とされるのである!


こうした西側左翼は沈黙しているか、自己満足にふけるかになる。そのメンバーの大多数は、中国が大きな善をなしている地への関心がないし、旅をしようともしないのである。


中国が主権を主張している地域へアメリカと日本の空軍が飛行機を飛ばし、中国を取り囲むように新しい軍事基地が建設されている時、西側左翼は何もしない。本当に何もしないのだ、北京を支援するためには!


だがロシアが、ウクライナとノヴォロシアに関して対峙を挑まれ、中傷され挑発された時には、ほとんど即座に動きがあった。これはよい、非常に良いことの一つではあった。しかしなぜ西側左翼は突然、実際社会主義的ですらないロシア政府(ソヴィエト時代からの慣性によって、西側の帝国主義に圧迫される諸国のために、なお何らかの大きな仕事をなしてはいるが)の支持を選んだのであろうか? なぜロシアであって他の国ではいけないのか? なぜロシアであって、大きな支援の必要がある、実際の社会主義国家の数々ではないのであろうか?


それはロシアが有力な西側にある「白人の」国家であるのに対し、中国、ベネズエラ、ボリビア、南アフリカやエリトリアはそうではないから、ということはないだろうか?


こうした質問には、真剣で真摯な自己省察をもって答えるべきである。すぐにでも!


***


今日において、ほとんどの西洋左翼知識人はもはや、力を求めることをやめてしまっている。彼らは絶望と憂鬱を楽しんでいるように見える。彼らは定期的に帝国の失敗や犯罪について書き記すが、決然としたやり方で、本当にそれと向き合おうとは望んではいない。彼らはバリケードを築かないし、知的にもほとんど戦わない。


実際にはそれよりもさらに悪いことがなされている。キューバ、ベネズエラ、ボリビア、中国、朝鮮、南アフリカやエリトリアのような、世界中の左派的で反帝国主義的な政府に対する敵対心は、容易に検出可能である。


信頼され支援されている連中は負け犬に過ぎない――すでに敗北した連中である。多くの西側の進歩的知識人は一団となって、そうしていい気分でくつろいでいる。


新植民地主義や協調主義〔corporatism〕に対抗し誇り高く戦う人々、また現在実際に自身の国を運営している(少なくともいくつかはそうである)人々の力は嘲笑され、しばしば悪魔化すらされている。パリやベルリンやロンドンにいる左翼たちには何も満足できないし、何も「尊重」されない。キューバやエリトリア、南アフリカや中国には決定的にそうはなされない。


またも、理想的な運動、政党、社会のための「宗教的」模索!


それは、第二次世界大戦におけるフランスのレジスタンスやセルビア〔ユーゴスラヴィア〕のパルチザンについて、それらが十分に「民主的」ではなかった、あるいは思慮深くなかったという理由で、捨て去ろうとすることに似ている。彼らがそうでなかったのは当たり前だ! なぜなら完璧になろうとするだけの時間はなかったからだ。彼らは誤りを犯したし、イデオロギー的に洗練されてもいなかった。彼らは巨大な悪に対する戦争に専心していたのだ。


西側左翼は、世界史についてすら安全な場所で楽しんでいる。何人かは(もう数十年にもわたって)ソヴィエト連邦とナチス・ドイツを比較しているが、あれこそ帝国のプロパガンダ屋たちに創造された洗脳的プロパガンダの一発の最たるものではないか! 彼らが実際に話題にしているそのソヴィエト連邦は、何十もの奴隷化されていた国家が西側帝国主義からの独立を主張するのを助けているし、そのソヴィエト連邦はほとんど自力で、2000万人を超える国民を代価に、ナチス・ドイツを打倒したのである。そのソヴィエト連邦はすべての大陸の新しい独立諸国における、建設と教育を助けた。ナチスとの比較は歴史的に馬鹿げているだけではない。侮辱であり常軌を逸している! もし西側左翼がドイツ・ナチズムと何かを比較する必要があるならば、西側の植民地主義としての、ヨーロッパの立憲君主制国家、西側の「民主主義国家」そのものと比較すべきである――こうした政治的/イデオロギー的理念はすべて、数世紀にわたり、世界すべての大陸の何億という生命を破壊してきており、今もそうしているではないか!


***


中国の知識人は憤っている。2013年、私は北京の清華大学で、自分の仕事についていくばくかの報告をしたことがある。


ここで私が書いていることのすべては、中国、南アメリカ、アフリカにおいては、十分に知られていることであった!


西側左翼の自己意識の傲慢と独善は吹き上がっており、その結果が、ヨーロッパ/北アメリカの左翼運動と中国との間における、現在の非常に乏しい提携関係である。「なぜなら中国は十分に左翼的ではないから」。ガラクタだ! フィデル・カストロに中国が社会主義か否か聞いてみるがいい。ベネズエラ、もしくは南アフリカ政府に聞いてみるがいい。


実際の主たる問題とは、西側左翼が十分に国際主義的ではない、もしくはまったく国際主義的ではないことである! 私にとっても、また非常に多くの世界の同志たちにとっても、国際主義は真の社会主義の精髄である。


西側左翼は何のために戦っているのか? 第一に自国の人々の特権のために戦っており、世界の他国の人々の特権のためではない。無償医療や無償教育、またはヨーロッパの農地経営者が得ているような補助金のために、誰が本当に支払いを行っているのかについて、何も気にかけてはいない。


植民地時代において、破壊され奴隷化された何億もの植民地の人々は、そうしたヨーロッパの宮殿、劇場、鉄道や公園のために金を支払ってきた。今日においてさえ、それが大きく変わったわけではない。廃墟となった西アフリカの農民たちが死んでいくのは、フランスの農地経営者が助成金を得て、生産するためのものであるかはどうであれ、年に応じて、BMWやその他の高価な車を乗り回すためである。新しい植民地にて、貧窮し過労した何億もの人々は、いかなる医療保険もないまま、ヨーロッパの老人たちが無償の診療所/病院/社交団体を持てるようにするための、支払いをしていたのである。


そして西側「左翼」はヨーロッパの人々のさらなる特権のために戦っている。中国は彼らにとって何も意味しない。中国やヴェトナム……彼らは「“自分たちの”仕事を奪っていく」煩わしいアジア諸国である! 中国やヴェトナムの人々は、まさしくマルチチュードであり、そして非人間〔un-people〕なのだ。


中国が無償医療を再導入する時、その支払いをするのはその国の人々の労働である。そしてもちろん、キューバ、ベネズエラ、チリ、アルゼンチン、南アフリカもそうしている。


***


西側左翼はナルシスト的で、規律なく傲慢で、独善的で道徳的に死んでいる。それが敗北の原因である。何の閃きもない原因である。人々に霊感を与えない原因である。


それが霊感を与えるわずかな人々は、より苦い結果を得て、より辛辣になる。


彼らはソヴィエト連邦を(その死後も)攻撃し、中国を攻撃し、クメール・ルージュについては、カンボジアへの致命的なアメリカの絨毯爆撃によって権力に引き寄せられた農村の錯乱した無法者集団ではなく、共産主義の虐殺軍であったとする、別の西側プロパガンダの一撃を受け入れている。彼らはキューバとベネズエラも「非民主主義的」であるとして攻撃しており、許し難くも不快な一貫性によって、南アフリカも攻撃する。


中国がアフリカでマラリアと戦い、学校や病院を建設している時でさえ、また海面の上昇で完全に崩壊する危機にあるオセアニアの島国を、防潮壁の建造とマングローヴの植林によって守っている時でさえ(オセアニアとアフリカの両方に住むことで、これらすべてを私は自分の目で見た)、その行いはなお誤りなのである。なぜなら世界総体はクソでなければならない、まさしくそれこそが西側とその政策だからだ! この手のニヒリズムは不快であり、敗北主義的であり、西側の人々そのものにすら悪い影響を及ぼしているものである。


衝撃とともに結論しなければならない、西側左翼の残存者の大部分は、実際には反左派であるということを!


その結果として、ラテンアメリカ、アジア、アフリカの人々は、かつての宗主国にいる進歩的陣営よりも、非宗主国同士の方がずっとよいと感じるようになり、次第に霊感をお互いで求めあい見出すようになっているのである。


***


ロシアもまた、自身の道を歩んでいる。こいつはさらに喜ばしい!


現在ほぼ20億の人々が、自身の社会主義的な祖国に住んでいるかそれを建設している。各々の国は文化的かつ政治的なモデルを異にしている。このグループに属している国のうち完璧なそれは一つもないが。彼らはいずれもその市民にとってより良き未来を建設しようと試みており、また彼らは西側の帝国主義およびファシズム――何世紀も前から現在まで、真に我ら人類の生存への唯一の深刻な脅威――と戦っている。


世界は今や希望と自信に満ちている。クレーンが建設を助けタービンがうなりを上げ、新しいテレビ局と出版物が、植民地主義者のプロパガンダを拒絶し戦うための霊感を、何億もの人々に与えている。


よい世界は予見可能な未来のうちに実現するだろう。おそらくはいくつもの戦いを経て、しかし最後には、実現するだろう。


説法の代わりに、西側左翼は自分が失敗してきたことを認めるべきである。攻撃的な西洋文化――かつて偉大なスイスの精神医学者カール・ユングは、それを病理として描いた――が、何世紀にもわたって世界総体を奴隷化してきた文化であることと合わせて。


その上で彼らは、人々が勝利を収めている国々、人類の存続のために戦っている国々に赴き、そこから学ぶべきなのである!








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